- ハロー効果について知りたい人
- ハロー効果の具体例が知りたい人
- ハロー効果で注意するべきことが知りたい人
ハロー効果とは『人・物事の目立った特徴に引っ張られて、その他の特徴も同様に評価してしまう現象』です。
例えば
- 清潔感のある人
「性格」や「能力」も高く、社交的で親しみやすい。 - 見た目がだらしない人
「人格」や「素行」に問題があり、あまり関わりたくない。
と、思ってしまうのはハロー効果が原因です。
つまり、人は「第一印象で対象物の他の評価が大きく変わる」と言うことです。
今回はそんな「ハロー効果」について、分かりやすく解説していきます。
ハロー効果を深く知ることで、日常やビジネスシーンで上手く活用できるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
確かに最初の印象って大事だよね!
ちょっとしたことを気を付けるだけで、物事の進み方が大きく変わってくるから要チェックだよ!
運営者プロフィール・ Twitter(@ririmannonline)
目 次
ハロー効果とは

ハロー効果とは冒頭でも記載いた通り『人・物事の目立った特徴に引っ張られて、その他の特徴も同様に評価してしまう現象』です。
ハローは英語で「halo」と表記され、意味は「光背」「後光」などに訳されます。
そのため、ハロー効果のことを「光背効果」「後光効果」と呼ぶこともあります。
ハロー効果の言葉の由来は、後光(目立った特徴)によって神仏がより魅力的に見えることから、そう名付けられています。
なお、ハロー効果には『ポジティブ・ハロー効果』『ネガティブ・ハロー効果』の2種類があり、良い面・悪い面の両方を合わせて持っています。
その2種類について次項にて簡単にご紹介します。
そして「ハロー効果」は「認知バイアス」の一種となっています。
認知バイアスについては以下を参照ください。
自分の思い込みや周囲の環境といった要因により、非合理的な判断をしてしまう心理現象です。
下記にいくつか例をあげます。
ポジティブ・ハロー効果
ポジティブ・ハロー効果とは、良い特徴に引きずられて、他の部分も相対的に評価が高くなることをいいます。
例えば
- 身なりが整っている
⇒清潔感があって、社交的そう。 - 高学歴の場合
⇒知識が豊富で仕事ができそう。 - 肩書・実績がある
頼りになって信頼できそう。
などなど、一部の良い面だけを見て、他の面も高評価してしまうことが「ポジティブ・ハロー効果」です。
テレビ・動画の広告などで、好感度の高い有名芸能人を起用するのも、ポジティブハロー効果を狙った戦略となります。
とっつきにくい内容(金融関係など)の広告は、美人・好感度の高いタレントをよく使っているよね!
ネガティブ・ハロー効果
ネガティブ・ハロー効果とは、ポジティブ・ハロー効果の逆で悪い特徴に引きずられて、他の部分も相対的に評価が低くなることをいいます。
※別名「ホーン効果」ともいいます。
例えば
- 恰好がだらしない
⇒ズボラで、コミュニケーション能力が低そう。 - 低学歴の場合
⇒稚拙で仕事ができなさそう。
など、少しもったいない評価を下される可能性が高まります。
低くなった評価を高めるには時間もかかるし努力も必要だから、できるだけこうゆうのは避けたいよね。
ハロー効果の上手な活用方法

ハロー効果はビジネスシーンで活用することが多いです。
特に「商品に対する活用」「人物に対する活用」の2つに分かれます。
それぞれ方法が異なりますので、次項で簡単に説明していきます。
「商品」に対するハロー効果
商品に対するハロー効果で有効なのは以下の3点です。
- 良い口コミが多い
- 分かりやすい実績(数字等を含む)がある
- 専門家・有名人が関わっている
どの内容も、商品の良し悪しを決める判断基準になっていることが多く
「こんなに口コミが良いのなら問題なさそう!」
「なんか良く分からないけど、賞をもらってるし売り上げランキングも1位だから良さそう」
「あの○○さんがおすすめなら間違いない!」
など、実際に商品の詳しい内容が分からなくても、上記のように部分的に特徴があると全体の評価が上がりやすく、購入してもらえる可能性があがります。
商品販売のマーケティングとしてプラスに働くことでしょう。
確かにネットショッピングの時には、口コミとかよく見る!
売る側も口コミ数や実績を作るために様々な工夫をしてるから、その観点で見ると面白いよ!
「人物」に対するハロー効果
人物に対するハロー効果で有効なのは以下の3点です。
- 学歴が高い
- 身だしなみが整っている(容姿端麗ならさらに良し)
- 特別なスキルを持っている(プログラミングや他国語など)
上記の内容を見るだけで感覚的に「能力が高そう」と思いませんか?
すべてが仕事やコミュニケーション能力に直結するわけではありませんが、一目置かれる存在になり良い意味で目立つことはできます。
周りの人から早い段階で信用されるようになるので、仕事も評価されやすく、スキルアップが期待できます。
特に「身だしなみ」は少し気を付けるだけで、誰にも実践可能なのですぐ取り入れていきたいですね。
見た目が微妙だと「この人ほんとに大丈夫か?」ってなってしまうからな~
この前「人は見た目が9割」って本(漫画)読んだから、言ってることめちゃくちゃ分かる!笑
ハロー効果の注意点

先ほど紹介したように、「ハロー効果」を上手く活用する方法もあるですが、3点ほど注意しないといけない部分があるのでご紹介します。
- 誇大表現になることがある
- 評価の維持・上昇には能力が必須
- 評価エラーが発生している可能性がある
1つずつ分かりやすく解説していきます。
誇大表現になることがある
ポジティブ・ハロー効果の影響が大きくでてしまい過ぎると、図らずとも誇大な表現になってしまうことがあります。
実際以上に大げさに言ったり、考えたりすること。
つまり、自分はそこまで大げさに言っているつもりはないが、受け手は一定以上に期待してしまっているため、そこのギャップを埋めきれず、半ば裏切られた感情になってしまいます。
ポジティブ・ハロー効果で印象が良くなった分、上がり過ぎたハードルを上手く超えれなかった場合の失望も大きいということです。
周りの期待に応えるのって難しいもんね。
評価の維持・上昇には能力が必須
ハロー効果はある意味で”諸刃の剣”です。
第一印象で好感を持ってくれることは良いことですが、評価を維持するにはやはり能力・実力が伴う必要があります。
ポジティブ・ハロー効果で、身なりなどを気を付けて最初の印象を良くした場合、他の能力は過大評価されていることが多いです。
そのため、その評価が覆らさないためにも自分の能力のレベルアップは必須となります。
つまり「スタートダッシュはできるけど、それ以降は実力」ということです。
逆に、ネガティブ・ハロー効果の場合は最初はしんどいですが、実力をつけてそれを乗り越えた時のギャップは大きいので、見直された時の評価は凄いかもしれません。
芸人さんとかで再ブレイクしている人は結構それ当てはまってるかもね!
昔は実力がなくて事務所の力を借りてたから一度飽きられたけど、実力をつけて再ブレイク!みたいな。
評価エラーが発生している可能性がある
ハロー効果は評価する側の人にどう見えているかがポイントです。
「ポジティブ・ハロー効果」や「ネガティブ・ハロー効果」のせいで、その商品・人物の実力がうまく伝わっていない可能性があります。
例えば人物の場合だと、学歴も高く・身なりが良かったので少し難しめの仕事をお願いしたけど、能力はそこまで高くなかったので、十分な成果を上げることができなかったり。
逆に、能力は高いのに過小評価されているとレベルの低い仕事しかまわって来なくて、会社として非効率な人事をしていまうなど、最適解が導き出せず結果お互いに損をしてしまいます。
評価する側も、される側も相手にどう見えているのか・ハロー効果が起きていないかしっかり把握したうえで行動することが重要となります。
自分がどう見られているのか客観視するのは難しいけど、ちょっとずつ慣れるしかないね!
まとめ:ハロー効果の使い過ぎは禁物
ハロー効果についてまとめます。
ハロー効果とは
- 人・物事の目立った特徴に引っ張られて、その他の特徴も同様に評価してしまう現象
ハロー効果の上手な活用方法
- 「商品」に対するハロー効果
- 良い口コミが多い
- 分かりやすい実績(数字等を含む)がある
- 専門家・有名人が関わっている
- 「人物」に対するハロー効果
- 周りから嫌がられる
- 身だしなみが整っている(容姿端麗ならさらに良し)
- 特別なスキルを持っている(プログラミングや他国語など)
ハロー効果の注意点
- 誇大表現になることがある
- 評価の維持・上昇には能力が必須
- 評価エラーが発生している可能性がある
ハロー効果は誰にでも使えるテクニックですが、それだけでずっと戦っていけるものではありません。
自分自身のスキルアップや能力の把握などは必須です。
あくまで最初のアドバンテージを少し稼ぐぐらいのイメージの方が良いかも知れません。
もちろん、知らないよりは知っている方が今後の生活においても役に立つタイミングは来ると思いますので、忘れないようにしておきましょう。
本ブログでは、他にも「人生を少し豊かに」する内容や「心理効果」について発信しているので、お時間がある時に見ていただけると嬉しいです。
では、また!!
りりまん