- 手段の目的化とは何なのか知りたい人
- 手段の目的化に陥る原因を知りたい人
- 手段の目的化にならないための対策が知りたい人
「手段の目的化」とは読んで字のごとく「手段」が「目的」となってしまっていて、本来の目的を忘れている状況です。
この状況になってしまっている方は非常に多いです。
周りの人がそうなっていることもありますし、自身がそうゆう思考回路に陥っていることもあります。
特に会社に勤めている方が多いのではないでしょうか?
誰も求めていない資料の作成・無駄な会議等々思い当たる部分は多々あります。
今回はそんな「手段の目的化」について具体的な原因と対策について紹介していこうと思います。
今までちゃんと考えたことなかったけど、「目的」は明確にしてる方が良いよね!
その通りだね!
手段ばかりに着目せずに視野を広くして目的をとらえるべきだね。
運営者プロフィール・ Twitter(@ririmannonline)
目 次
「手段の目的化」とは

「手段の目的化」とは、 冒頭でも説明した通り「手段」が「目的」となってしまっていて、本来の目的を忘れている状況 です。
詳しい意味は以下の通りです。
ある目的を実現するために採用した行動やその方法が、本来の(目的を実現するという)意義を逸脱して、行動する事それ自体を目的として行動するようになってしまうことを指す表現。形骸化に伴って生じやすい。
weblio辞書
このような状況に陥ると、物事を進める上で最適解を導き出すことができなくなりますし、なにより無駄なことが多くやる気がなくなります。
では、実際に身の回りで起きている「手段の目的化」はどのようなことがあるのか、次項で紹介します。
「手段の目的化」の具体的

「手段の目的化」の具体例として以下の3点をご紹介します。
- 会社員として働く
- 英語の勉強をする
- 筋トレをする
上記は全て「手段」であって「目的」ではありません。
詳しく1つずつ説明していきます。
会社員として働く
「会社員として働く」ことの目的は何でしょうか?
筆者が考え得る目的は以下の通りです。
- 生きていくためのお金を稼ぐ
- 社会貢献
- 仕事を通してのビジネススキルの習得
他にもあるかと思いますが、大きくはこのぐらいかと思います。
しかし、お金が発生しない残業(サービス残業)をしていたり、誰の役にも立たない資料を作成していたり、目的にそぐわない行動をさせられることが多々あると思います。
つまり、会社員として働くことが目的になっている人が多いように感じます。

英語の勉強をする
「英語の勉強」もそうです。
そして、英語の勉強をする理由はいたってシンプルで以下の通りです。
- 外国人とコミュニケーションをとる
「成績のため」「テストで良い点を取るため」などは、本来の目的とは少しずれた考えだと思います。
とは言っても成績を上げるために勉強をしなければいけないのも事実です。
ただ、どうせ勉強するならしっかり知識を身に付けた方が効率的なので、意識はそちらに向けておくべきかな、とは思います。
ちなみにこれは英語の勉強に限ったことではなく、全ての勉強に当てはまることです。
特に学生の皆さんはこの点は要注意です。
筋トレをする
「筋トレをする」
こちらは様々な目的がありますね。
- 異性にモテたい
- 体調・健康管理
- 他スポーツでのパフォーマンスの向上
などなど。
自分自身の目的をしっかりと把握した上で「筋トレ」をする方が効果的なトレーニングが行えると思います。
無駄に数をこなせば良いというわけではありません。
僕も学生時代は目的をあまり理解しないで筋トレしてたよ、、、
効率が悪かったな~
「手段の目的化」に陥る原因

「手段の目的化」に陥る原因はロジックツリーを用いると理解しやすいです。
問題の要因を分解して階層毎に整理することで、根本となる原因を理解し解決策を模索するものです。
以下のロジックツリーが先ほど紹介した具体例の中の「英語の勉強をする」を挙げたものです。

この図を用いながら「手段の目的化」について紐解いていきます。
ロジックツリーの1階層上が本来の目的
自分が今行っている行動が「手段」なのか「目的」なのか曖昧な場合は、より俯瞰的な立場から物事を見ることが重要です。
つまり、ロジックツリーでいうと意識を1階層上げてあげる必要があるということです。
そうすることで、また別の選択肢も見えてくるので、目的に対するアプローチが増えます。

このロジックツリーを頭の中で描ければら、自分自身が行っている行動が手段なのか目的なのか整理しやすいです。
基本的に物事の整理が下手な人は「手段」の部分にばかり注力してしまっています。
「物事に疑問を持たない」
「言われたことだけやってれば良い」
という考えが「手段の目的化」の原因であります。
特に会社ではこんな考え方の人間ばかりよね。
ロジックツリーの1階層下が具体化
ロジックツリーを1階層上げれば、本来の目的が見えやすくなると説明しましたが、逆に1階層下へ行くと内容がより具体化されます。
本来の目的を十分に理解した上で、どんどん考え方を具体化していくと、効率的に物事を進めていくことができます。
なるほどね!
ロジックツリーはそうゆう考え方が整理できてめちゃくちゃいいね!!
「手段の目的化」にならないための対策

対策としては、やはり目的をしっかり把握・理解することに尽きます。
そのためには先ほど紹介した「ロジックツリー」や、トヨタ式「なぜなぜ分析」が有効的です。
どちらも目的を定めることができるので、大変おすすめです。
「なぜなぜ分析」については知ってる方も多いかと思いますが簡単に説明します。
なぜなぜ分析とは
なぜなぜ分析とは、トヨタ自動車から生まれた問題解決法です。
1つの問題に対して「それはなぜ?」という疑問を投げかけて、さらに出てきた回答にも「なぜ?」を問いかけるというやり方です。
正しいやり方で行えば5回の「なぜ?」で物事の本質にたどり着くと言われています。
詳しい方法は以下のサイトをご確認ください。
物事を俯瞰的に捉える
ロジックツリーにしても、なぜなぜ分析にしても「どうやるか?なにをやるか
」より「なぜやるか?」を明確化することに意味があります。
つまり、1つのことにとらわれすぎると周りが見えなくなり、正しい判断が下せなくなるということです。
何事も視野を広くもって対応すると物事がスムーズに運びます。
「やっている」ということに満足せず、「なぜやっているのか」を問いかけ続けると新しい選択肢が見えてきます。
難しいね~。
実際なにかをやってると周りが見えなくなることが多々あるよ、、、
ある程度は仕方ないよね、、
徐々に慣れていくしかないと思うよ!!
まとめ:目的を把握してから行動しよう
「手段の目的化」についてまとめます。
手段の目的化とは
- 「手段」が「目的」となってしまっていて、本来の目的を忘れている状況
手段の目的化に陥る原因
- 物事に疑問を持たない
- 言われたことだけやってれば良いと思っている
手段の目的化にならない対策
- 目的をしっかり把握・理解すること
言葉で書くのは簡単ですが、いざ自分自身がその状況に立ってみると視野は狭くなってしまうものです。
忙しかったり、他のことで頭がいっぱいの時は特にです。
その時のためにも、常日頃から「目的」については意識しておくことをおすすめします。
その意識はいずれ役に立つことは間違いありません。
本ブログでは他にも『人生を少し豊かにする』内容を記事にしていますので、参考にしていただければ幸いです。
知識を正しく習得して楽しい人生にしていきましょう!!
では、また!!
りりまん