- 確証バイアスについて知りたい人
- 確証バイアスの具体例が知りたい人
- 確証バイアスにならない方法が知りたい人
『確証バイアス』という言葉に、あまり聞き馴染みはない思います。
確証バイアスとは「自分自身の思い込みを正当化する情報を集める」心理現象のことです。
つまり、簡単にいうと「自分にとって都合悪い情報は無視して、都合の良い情報だけを鵜吞みにしてしまう」ことをいいます。
「そんな馬鹿らしいことするはずがない」と思うかもしれませんが、日常生活の中で『確証バイアス』が発生している部分は多々あります。
今回は、そんな『確証バイアス』について、詳しく解説していきながら、具体例や対策について紹介します。
「こんな心理現象があるんだな」と思うだけでも効果がありますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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目 次
確証バイアスとは

確証バイアスとは『自分の主張を強化するために、都合のいい情報や自分自身の思い込みを正当化する情報を集める傾向』のことをいいます。
先入観や固定観念をどんどんと強化するようなイメージです。
具体例のいくつかは後述しますが、最もよく例としてあげられるのが「血液型占い」でしょう。
例えば
「A型は几帳面」
「B型はマイペース」
「O型は大雑把」
「AB型は変わり者」
など、よくある占いの場合、その結果だけで人の性格を判断してしまいます。
当然、全員が血液型占い通りではないのですが、そうではない情報(自分にとって都合の悪い)は遮断し、自分の思っている意見を優先してしまうのです。
確かに○型はこんな人!ってイメージはあるよね。
僕はB型だけど、いいイメージを持たれたことは無いな(笑)
そして、確証バイアスは認知バイアスの一種となっております。
自分の思い込みや周囲の環境といった要因により、非合理的な判断をしてしまう心理現象です。
下記にいくつか例をあげます。
では、次項で簡単に確証バイアスの悪いところと良いところを紹介します。
確証バイアスの悪いところ
確証バイアスとは、冒頭でも言ったように「自分自身の思い込みを正当化する情報を集める」 ことです。
つまり、自分が「これだ!」と思った意見以外は聞き入れることができなくなってしまい、自ら物事の選択肢を減らしてしまっている状態になっているのです。
『頑固』という言葉がしっくりくるかも知れません。
これは仕事や趣味・遊びなど、どの場面に対しても視野が狭くなり正しいな選択をできなくなってしまうことが、確証バイアスの悪いところと言えるでしょう。
確証バイアスの良いところ
基本的に悪い部分の方が大きいですが、確証バイアスによる良い面もあります。
それは「自信」という面です。
1つのことを信じぬいている(他の意見を取り入れない)からこそ、突破力が他より優れるようになります。
すこし悪く言えば「自信過剰」なんですが、自信をもって物事に取り組むのは決して悪いことではなく、成功の秘訣と言っても過言ではないかもしれません。
確証バイアスの性質を知ったうえで、1つのことを信じぬけたら最強だね!
確証バイアスの具体例

確証バイアスの具体例として、先に「血液型占い」についてご紹介しましたが、他にもいくつかありますので、簡単に説明します。
以下の3つが確証バイアスに当てはまることが多いです。
- 晴れ男・晴れ女
- 手相や占い、おみくじ
- 詐欺などに引っかかる
それぞれ、分かりやすく説明します。
晴れ男・晴れ女
「自分は晴れ男・女だから、雨は降らないよ」と信じてやまない人は一定数いると思いますが、これはれっきとした確証バイアスです。
たまたま意識した時に雨に降られていないだけで、科学的根拠はいっさいありません。
もちろん実際は、晴れ男・女の人も雨に降られています。
ただ「晴れ男・女である自分が雨に降られている」という都合の悪い情報を無意識に遮断しているだけなのです。
ちなみに、日本の平均年間降水日数は約117日らしいから、1年の3分の2は晴れてることになるよ!
じゃお出かけのタイミングで66%の確率が重なったら晴れ男・女になれるチャンスね(笑)
手相や占い、おみくじ
手相や占いなども同じです。
見てもらった後は、なんでも診断結果に紐付けて考えるようになってしまいます。
例えば
「手相で生命線が長いから、長生きできるのは手相のおかげ!」
「星座占いで1位だったから、○○さんに褒められたのは占いのおかげかも!」
「おみくじで凶を引いたから、今年の悪いことは全部おみくじが原因…」
などなど。
みなさんも一度はこのような経験はしたことがあると思います。
でも実際は、長生きできる原因は他にもあるし、褒められる原因もしっかりあります。
手相や占いの結果を参考にするのは、楽しいかも知れませんが同時に視野を広く持つように心がけることが大切です。
詐欺などに引っかかる
みなさん「自分が詐欺に引っかかるわけない」と思っていませんか?
その思い込みが一番危ないです。
自分は大丈夫と思えば思うほど、その状況になった時に正しい判断ができなくなってしまい、被害にあうことがあります。
「もしかしたら詐欺の被害にあうかも?」と周りに注意している人の方がよっぽど詐欺にかかりにくいです。
僕も実際に被害にあったことがあるからね~。
被害額は50万円ぐらいでいい勉強代だったと思うよ…
りりまんは「引っかかるわけない」って思ってそうだね(笑)
確証バイアスの「5つの対策」

では、どのようにしたら「確証バイアス」に陥りにくくなるのか、具体的な対策を紹介します。
以下の5つを心がけるようにしてみてください。
- 確証バイアスを知る
- 視野を広く持つようにする
- 確率や統計を考慮する
- 第3者の意見を取り入れる
- ネットリテラシーを高める
1つずつ分かりやすく説明します。
特に気を付けた方がよいのは「イエスマン」です。
自分が「イエスマン」になるのも、身近にそのような人がいるのも、確証バイアスを増長させる要因であります。
複数の意見を取り入れられない原因になるので、その点は注意しましょう。
確証バイアスを知る
まず「確証バイアス」について知ることが大切です。
物事を考える上で「自分は都合の悪い情報を遮断していないか?」と、考える1つのきっかけが作れます。
その点では、本記事をここまで読んでくれた方はこの対策をしっかりできたことになります。
なにも知らない状態よりは、「確証バイアス」に陥る可能性を低くすることができています。
視野を広く持つようにする
1つの情報ばかりを取り入れてしまうのが「確証バイアス」の特徴です。
思考の途中で一度フラットな目線になることが重要です。
その時点での複数ある選択肢から合理的な判断をするべきです。
言うのは簡単ですが、実際集中していると周りが見えなくなったり、確証バイアスが発動したりしてしまいます。
やはり、何度も思考を繰り返す中で「これは確証バイアスでは?」と思えるように練習を繰り返すしかありません。
ちょっとしたことでも「確証バイアス」という言葉を思い出してみてください。
それが今後の対策になります。
常に意識しておくってことだね!!
確率や統計を考慮する
都合の良い情報ではなく、過去の数字を信用するのも1つの対策です。
例えば、先ほどの具体例で紹介した「晴れ男・晴れ女」でも少し触れましたが、日本での晴れの確率は3分の2(約66%)です。
つまり、日本で外出をした場合、66%の確率で晴れているわけです。
それが、たまたま重なるか否かというだけです。
このような数字や確率を知っているだけで、物事の考え方が変わってくるので、調べれるのであれば統計等を考慮することがおすすめです。
第3者の意見を取り入れる
何度も書いてる通り、確証バイアスが発動するとインプットの情報が偏ります。
そのまま物事を進めると、自分の都合の良い情報で塗り固められた思考の完成です。
どんなことをするにしても、第三者に1度相談することをおすすめします。
誰かに言いたくないこともあるかも知れませんが、今はネット等で匿名で聞くことができますし、普通に調べることも可能です。
自分以外の意見も取り入れて参考にするようにしましょう。
次項で紹介するけど、ネットを使う時は少し注意が必要だよ!
ネットリテラシーを高める
ネットで調べる際に、既に「確証バイアス」に陥っていてはあまり意味がありません。
例えば、血液型占いについて調べる時「血液型占い」「A型 几帳面」などで調べると、みなさんが思い描いてる通りの内容しかヒットしません。
つまり、確証バイアスを増長させているだけです。
各血液型で本当に違いがあるのか調べたい場合は
「血液型占い 統計」
「血液型占い 実験」
「血液型占い 科学的根拠」
など、できるだけ俯瞰できる内容で検索することが重要です。
いわゆる”調べ方”を工夫しましょう。(上記の検索ワードは例なので、あまり良い結果はでないかもです)
ネットリテラシーを高めることで、どれが「本当の情報」で、どれが「嘘の情報なのか」なんとなく分かるようになってきます。
少しずつ成長していきましょう。
ツールは使い方ひとつで色々な側面があるからね!
正しく賢く使いたいね!
まとめ:確証バイアスを理解し、正しい判断をしよう!
確証バイアスとは
- 自分の主張を強化するために、都合のいい情報や自分自身の思い込みを正当化する情報を集める傾向
確証バイアスに陥ると
- 1つの意見に縛られて、合理的な判断ができなくなる
- 視野が狭くなるため選択肢が少なくなる
- 1つのことを信じぬいている(他の意見を取り入れない)から、突破力が他より優れる
確証バイアスの「5つの対策」
- 確証バイアスを知る
- 視野を広く持つようにする
- 確率や統計を考慮する
- 第3者の意見を取り入れる
- ネットリテラシーを高める
「確証バイアス」は内容を知っているだけで、十分に意味があります。
そして、本記事でも内容や対策について分かりやすく記載しましたので、みなさんが陥ることは少ないと考えます。
「”認知”バイアス」は人が生きていく上で無意識のうちに関わっている心理現象なので、知っておくことに損はないと思います。
本ブログでは、他にも「人生を少し豊かに」する内容や「心理効果」について発信しているので、お時間がある時に見ていただけると嬉しいです。
では、また!!
りりまん