みなさん、生命保険に加入していますか?
【僕は加入していません】
かといって「これから絶対加入しない!」と変なプライドを持っているわけでもありません。
加入するなら十分に勉強してから加入する必要があるということです。
どんな勉強をしたらいいの?
今回はその点について詳しく説明していくよ!
保険は自分の「病気・ケガ」などに対して、金銭的なリスクを回避するために加入するものなので、自分の今の状況を理解して正しい選択が重要となります。
極端な話!
お金が潤沢にある人は保険は不要です。
ということで、僕の結論は以下の通りです!!
- 家族(養うべき人)がいて、もしもの時の貯蓄がない人
- 保険に入ってないと不安で不安でたまらない人
- 独身(自分の収入を頼りにしている人がいない)で十分な貯金がある人
- 保険料に払うはずだったお金を運用できる人
今回は保険のあり方とみなさんの状況について、理解してしただければと思います。
では、どうぞ!

目 次
生命保険とは
大勢の人で平等にお金を出し合い、もしもの時(病気やケガ・死亡)に備えるものです。
例えば
10人で100万円ずつ出し合いって、1000万円貯めたとしましょう。
10人のなかの1人が病気やケガ・死亡した場合、1000万円からお金を出しましょうと言うことです。
一人では100万円しか用意できないが、保険だとそれ以上の金額で保証してもらえるので安心しますよね。
また、保険にはいくつか種類がありますので、次はそちらを説明します。
生命保険の種類
生命保険は大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 死亡保険
- 生存保険
- 生死混合保険
それぞれ説明していきます!
死亡保険
保険の対象者が死んだ場合、または高度な障害になったときに保険金が支払われます。
大きくは「定期保険(掛け捨て保険)」と「終身保険」の2つがあり
2つを組み合わせた「定期付き終身保険」もあります。
保障の期間が決められていて、期間が過ぎて生存していた場合、保険金は支払われずかけた保険料は返ってこない。
ただ月々の保険料は割安で、保証額は大きい。
保険期間は一生で、死亡したら必ず保険金が支払われる。
ただし、毎月の保険料は割高。
保険期間は一生で、任意の期間に保証額を高めに設定することができる。
(子供が成人するまでは保険金を高く、など)
生存保険
生存保険は被保険者が保険期間満了時に生きていれば、保険金がもらえるというものです。
主に「学資保険」や「個人年金保険」などが挙げられます。
子供の学資金(教育資金)を準備するための貯蓄型保険。
毎月決まった額の保険料を払うことで、子供の成長に合わせた進学準備金や満期額資金を受け取ることができる。
60歳や65歳といった一定の年齢まで保険料という形でお金を積み立て、その後年金という形で受給する保険。
生死混合保険
死亡保険と生存保険が組み合わされた保険のことを指します。
代表的な静止混合保険は「養老保険」が挙げられます。
被保険者が保険期間内に死亡・高度障害になったときに死亡保険金が支払われ、保険期間満了後に生存している場合に、生存保険金が支払われます。
今、死んだらいくらもらえる?

生命保険に加入しなくても、自営業・会社員として働いており、国民健康保険・社会保険料を納めていれば死亡した際にもらえるお金が多数あります。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 寡婦年金
- 死亡一時金
- 労災保険の遺族年金
もらうにはいくらか条件がありますが
それぞれ説明していきます。
遺族基礎年金
被保険者の「子のある配偶者」または「子」に支給されます。
「子がない配偶者」には支給されません。
そして、年間支給額は779,300円+子の加算額(1人目・2人目が224,300円、3人目以降が74,800)です。
『結婚していて子供がいる家庭』では、子供が18歳になるまでに、年間で約100万円ぐらいもらえるんだな~っと考えておけばOKです。
遺族厚生年金
被保険者の「妻」「子」「55歳以上の夫」「父母」に支給されます。
遺族基礎年金とは違い、「子がいない妻」にも支給されます。
金額は「本来受け取れたはずだった厚生年金の3/4」となるので、人によって違いますが
目安としては以下の通りです。(大卒後厚生年金にずっと加入していた場合)
30歳(年収約400万円)→年約40万円
40歳(年収約600万円)→年約50万円
50歳(年収約700万円)→年約55万円
誰がいつまでもらえるかは、少しややこしいので以下の表に纏めました。
夫・妻が 亡くなった当時の年齢 | 支給有無 (支給期間) | |
子供のいる妻 | 全年齢 | 〇(一生涯) + 子供が18歳を超えると中高齢寡婦加算 |
子供のいない妻 | 30歳未満 | 〇(5年) |
30歳以上 | 〇(一生涯) + 子供が18歳を超えると中高齢寡婦加算 | |
子供がいる夫 | 55歳未満 | 〇(一生涯) |
55歳以上 | × | |
子供がいない夫 | 55歳未満 | 〇(60歳から一生涯) |
55歳以上 | × |
【中高齢寡婦加算】
遺族厚生年金につく加算で40歳以上で18歳未満の子供がいない妻に対して65歳まで加算額が支給される。
加算額は585,100円となる
寡婦年金
25年以上保険料を納付した被保険者の「60歳から65歳の妻」に夫の老齢基礎年金の3/4が支給されます。
ポイントは「配偶者」ではなく「妻」であることが条件なので、夫には支給されません。
「遺族厚生年金」と「寡婦年金」の両方を受給することはできません。どちらか一方を選択する必要があります。
死亡一時金
国民年金保険料を3年以上収めた人が「老齢基礎年金」「障害基礎年金」を受け取ることなく亡くなった場合に「配偶者・子」などに支給されるお金です。
金額は国民年金保険料を納めていた期間によって変わります。
3年以上15年未満 | 12万円 |
15年以上20年未満 | 14万5千円 |
20年以上25年未満 | 17万円 |
25年以上35年未満 | 22万円 |
35年以上 | 32万円 |
遺族基礎年金をもらう場合には支給されません。
基本的には遺族基礎年金の方が金外が大きいので、そちらを選んだ方がよいでしょう。
労災保険の遺族年金
労災保険加入者が「業務中」「通勤中」に死亡した場合
死亡当時故人の入手で生計を立てていた遺族が「給付金基礎日額」に応じて年金を受けるとことができます。
支給額は遺族の数によって変動し、配偶者なら一生涯・子なら18歳になるまで遺族として適応され支給されます。
1人 | 給付基礎日額の153日分 |
2人 | 給付基礎日額の201日分 |
3人 | 給付基礎日額の223日分 |
4人以上 | 給付基礎日額の245日分 |
給付基礎日額とは死亡日の直前3か月を基準として計算した、1日あたりの給付(日給)のことを言います。
例として、月収30万円(年収360万円)の夫が亡くなり、妻・子供が1人いた場合、(月収×3か月=90万)÷(90日(3か月の日数))=給付基礎日額(1万円)×201日となり、年支給額は201万円となります。
「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」を受給する場合は、「労災補償の遺族年金」が減額します。
遺族基礎年金 : 12%減額
遺族厚生年金 : 16%減額
両方 : 20%減額
まとめ
いかがだったでしょうか。
生命保険とは「もしものリスク」に備えるための商品となっております。
ただ、それ以外にも社会保険という形で、みなさんがすでに受給できる年金は一定額あります。

生命保険に入ることが「家族のことを想い・大切にしていること」の証明ではない
生命保険に加入している・加入を検討している人のほとんどが配偶者・子供のことを想っての行動だと思います。
その気持ちは大変すばらしいですが、本質を見失ってはいけません。
正直なところ、生命保険に加入して「もしものリスク」に備えるより、国・会社が提供している制度を勉強・理解する方がよっぽど合理的です。
生命保険は「周りが加入しているからとりあえず入っておこう」みたいな感覚の人が多いように感じます。
ただ、冒頭でも言いましたが「生命保険に入ること」が悪いことではありません。
各家庭の資産の状況を鑑みて、適切な時期に適切な額の保険に入るようにしましょう。
自分で考えて思考して決断することが最も重要です。
では、また!
おまけ
我が家では子供を授かることができたら
子供が成人するまで「逓減定期保険」に加入することを検討しております。
まだ、勉強不足のためみなさんにうまく説明できませんが、今後情報を発信していく予定ですので、しばしお待ちください。