みなさん「金利」とはなにか具体的に説明できますか?
なんとなく分かっている気がしてるけど、きちんと説明しろを言われると、難しい内容かと思います。
銀行とかに預けてたら貰えるお金のこと!!
じゃないの?
半分正解!!
金利は「貰う」側だけじゃなくて、「払う」側にも金利は用いられるんだよ。
今回は「金利について」と、よくセットで耳にする「利回り・利子・利息について」を説明させていただこうと思います!
まず結論から記載すると
【金利】
貸し借りで支払われる利息・利子を現金に対する割合で示したもの。
(基本的には現金の貸し借りでよく使われる言葉)
【利回り】
投資額に対する1年単位の利益全体の割合のことであり、この収益には「利息」だけではなく「売却損益」も含まれる。
【利子】
お金を借りた人が、貸した側に元の金額に追加して支払うお金のこと。
【利息】
銀行などが利用者に対して、借りた(預け入れられた)金額に対して、追加で支払うお金のこと。

各項目について詳しく説明します。

金利とは
金利とは貸し借りする元本に対して支払う「利子」「利息」の割合のことを指します。
そのため「金額」ではなく「割合(%)」で表されます。(基本的には現金の貸し借りでよく使われる言葉)
イメージ的には『お金のレンタル料』みたいな感じで良いと思います。
例をあげると、上の図でもある通り
【金利1%】で100万円を借りた場合、「利子」は1万円
【金利1%】で100万円を貸した場合、「利息」は1万円
となります。
ただ金利とは一律ではなく
貸すときは金利が「高い方」が良く
借りるときは「低い方」が良いことになります。(金額だけを考えた場合)
金利の決め方
金利は以下の3点の要素で主に決定します。
- 信用度
- 期間
- 物価・経済情勢
それぞれ簡単に説明します。
【信用度】
信用度とは、その人が
「ちゃんと働いていて毎月一定の収入があるか?」
「ローンの滞納などしていないか?」
などを鑑みてその人の社会的な信用度を決定します。
つまり、お金を貸しても返ってくる見込みがあるのかを判断します。
そして、信用度が高いほど借入金利は低くなります。
【期間】
期間は短いほど金利は低くなります。
なぜかというと、期間が長くなると回収するためのリスクが高まります。
経済変動が発生する可能性もあるし、不確かな事象が発生するかもしれません。
例えば皆さんも誰かにお金を貸した場合
「明日返す」と言われるより
「1年後返す」と言われる方が不安ですよね?
そうゆうことです。
貸す側からするとリスクが高まれば高まるほど金利が高く設定したくなるわけです。
【物価・経済情勢】
最後は国内の経済情勢に左右されるということです。
基本的には景気が良くなると金利が上がり、景気が悪くなると金利が下がります。
景気が良くなるというとこは「物がよく売れる」→「企業はものをたくさん作る」→「お金が必要になる」ということになり、お金の需要が高まります。
つまり、お金の価値が高まると金利も高まるということです。
景気が悪い場合は上記と逆のことが発生します。
利子・利息とは
冒頭で記載した内容を再掲します。
【利子】
お金を借りた人が、貸した側に元の金額に追加して支払うお金のこと。
【利息】
銀行などが利用者に対して、借りた(預け入れられた)金額に対して、追加で支払うお金のこと。
基本的に意味合いはほとんど同じです。
貸す側・借りる側で使い分けをしているということですね。
ゆうちょ銀行の場合は利用者に対して払うお金を利子と言います。
また、利子・利息の計算方法について「単利・複利」とがあります。
詳しくは↓を参照ください!!

利回りとは
利回りとは、不動産投資や株式投資でよく使用される言葉ですが、前段で記載した金利などの利益に加えて、売買益を足した数値を言います。
例えば、不動産で例えると
1000万円で購入した家で、毎年家賃収入で50万円を得たとします。
この場合、利率(金利)は5%(50万円÷1000万円×100)となります。
そして同年、購入した家が値上がりし1200万円となり、売却したとします。
その時の利益は200万円となり、家賃収入の50万円と足し合わせると250万円となり、利回りが25%((50万円+200万円)÷1000万円×100)となります。
インカムゲインが利率(金利)
インカムゲイン+キャピタルゲインが利回り
と覚えたらイメージしやすいかもです。
上記の例を図にしたらこんな感じです!

【インカムゲイン】
株式・債権や不動産などを保有していることで得られる収益のこと(利息・配当金・家賃収入など)
【キャピタルゲイン】
保有している資産を売買するときに得られる収入のこと
まとめ
言葉の違いを理解するだけで、その分野への理解度も「ぐんっ」と上がるように思います。
今回は金利についてでしたが「次はこれ」「あ、これも良く分からない」となっていくと思います。
そこから学びを始めることでより金融リテラシーが高まっていきます。
これからもお金の勉強をしていきましょう!
では、また!!