- iDeCoとはなにか
- iDeCoのメリット
- iDeCoのデメリット
投資を始めたら、「iDeCo」と「NISA」はよく目にすると思います。
ただ英語だし、調べても小難しいことばかり書いていてよく分からない。
と、言う方のために今回は『iDeCo』について、特徴とメリット・デメリットを簡単に紹介したいと思います。
知らない言葉がでるとやる気なくなるんだよねー、、、
そんなに難しくないからしっかり理解していこう!
NISAについては下記の記事で詳しく解説しているので、時間がある時に読んでみてください。

目 次
iDeCoとは

iDeCo(イデコ)とは日本語で「確定拠出年金」といい、確定拠出年金法を根拠とした『私的年金』です。
すごーく簡単・簡潔に言うと
「自身の老後に向けて、自分でお金を作っておこう!」
というのものです。
自分の給料から少しずつ金融商品を買い付けて老後の資産形成に役立てる制度です。
ただお金を貯めておくだけなら「貯金」となんら変わりはありませんが、「iDeCo」には節税効果や資産損失のリスクなど様々な特徴やメリット・デメリットがあります。
詳しい内容は後述しますので、まずは「iDeCoを始める条件」と「運用できる金額」について説明していきます。
iDeCoを始めるには
iDeCoの加入するには以下の3点の条件を満たしておかないといけません。
- 日本に住んでいる
- 20歳以上60歳未満
- 国民年金や厚生年金などの公的年金に加入している
条件というと少し難しそうな印象ですが、全然そんなことはなくほとんどの方が加入できると考えます。
ただ1つ注意するところがあります。
皆さん自身が務めている会社に『企業年金があり、iDeCoの加入を認めていない』ことが稀にありますので、その点は会社に確認が必要です。
iDeCoで運用できる金額は?
iDeCoで運用できる金額についてですが、最低の掛け金は『月々5000円』となります。
上限額は職業ごとに異なり、表に纏めると以下の通りです。

大きく分けると
- 自営業
- 専業主婦
- 公務員
- 会社員
で、区別がされています。
自営業の方は会社員の方とは違い、厚生年金等の受給ができないため、一番多い金額を運用することができます。
逆に言うと自分でしっかり計画を立てて積み立てておかないと将来的には不安が残るかもしれません。
良くも悪くも自営業の方は選択肢と自己責任が多いということだね。
また、会社員の方に関しては少しややこしくなっております。
先ほど記載した通り、勤めている会社にて「企業年金」や「確定拠出年金」に加入している際は運用金額が異なりますので、注意が必要です。
iDeCoのメリット

メリットは以下の3つです。
- 節税になる(所得税控除)
- 利益に税金がかからない
- ほったらかしで良い
1つずつ説明していきます。
節税になる(所得控除)
iDeCoでの掛け金は全額、所得控除をすることができます。
控除額は課税所得額毎に異なりますが、詳細は以下の図の通りです。

例として、以下の条件の方がiDeCoを行った場合の節税額を算出します。
- 年収:300万円
- 職業:会社員
- iDeCo掛け金(年間):27万6千円
上記の図を見てもらうと、年収が300万円は税率が10%になります。
そこに、iDeCoの掛け金(年額)である27万6千円をかけると2万7600円となり、この金額がiDeCoでの節税額となります。
毎年3万円のお金が節約できると考えると、結構お得だと思います。
上記の例で、もし20歳から60歳までiDeCoを行った場合、27600円×40年=約110万円の節税になるね!!
利益に税金がかからない
iDeCoのメリットは節税だけではありません。
iDeCoで購入した金融商品(国内外株式・債券など)に対して発生した利益には税金がかからないのです。
本来「iDeCo」等の制度を利用せず、株式などで得た利益に対しては『20.315%』の税金が発生します。
つまり、ある年に1年間で100万円の利益が発生した場合は、約20万円の税金を納める必要があるのです。
ただし、iDeCoの場合はその『20.315%』の税金は免除されます。
この点も「iDeCo」の大きなメリットといえるでしょう。
20%も取られるはずだった税金が免除になるんだったら、すごいお得だね!!
ほったらかしで良い
iDeCoは基本的に加入時に商品を選択したら、あとは60歳まで放置です。
商品の変更や金額の変更は可能ですが、そこまで頻繁に変更をするものでもありません。
個人投資家が株で損をしてしまう理由は、毎日必死に株価を見てマイナスになったら焦って売ってしまうからです。
つまり、強制的に売れない状態にした方が、個人投資家は得する確率が上がります。
本来長期投資(15年以上)はほとんど損することが無いと言われているので、おとなしくコツコツ積み立てていたら将来的に資産は増えているはずです。
初心者は下手に手を出すな、ということだね。
iDeCoのデメリット

デメリットは以下の3つです、、、
- 原則60歳まで資産が引き出せない
- 購入できる商品が少ない
- 資産が減るリスクはある
1つずつ説明していきます。
原則60歳まで資産が引き出せない
個人的にはこの「原則60歳まで資産が引き出せない」が一番のデメリットです。
これから先、何十年という単位で資産が拘束されると、いざ必要な時に使えないかもしれません。
お金は使って初めて価値が発生します。
ずっと使えないお金をして放置するのは大きなデメリットです。
メリットが魅力的な反面、デメリットも大きいよなぁ、、、
購入できる商品が少ない
金融業界全体では、数千から数万の金融商品の取り扱いが実施されています。
その中で、iDeCoの制度を利用し購入できるのは証券会社によって異なりますが、20~40商品程度です。
この中に、自分に合う商品があればいいのですが、やはり選択肢が少ないのはデメリットでしかありません。
筆者が保有している商品もiDeCoでの取り扱いはほとんどしていないと思います。
※保有銘柄は以下の記事参照。
https://www.ririmann.online/asset-management/repor-3/魅力的な商品が増えてきたら、iDeCoのデメリットは無くなっていくかもです。
資産が減るリスクはある
iDeCoも立派な投資です。
つまり、資産が減ってしまうリスクが伴うのは当たり前なのです。
先に記載したメリットばかりを見ていては少し危険で、デメリットやリスクを十分に理解することが大切です。
自分がどれだけのリスク(無くなっても困らない金額)を許容できるか考えないとね!
そうだね!
とりあえず少額から投資を始めてみるのが一番の近道だね。
まとめ
iDeCoについてまとめます。
◆iDeCoを始める条件
- 日本に住んでいる
- 20歳以上60歳未満
- 国民年金や厚生年金などの公的年金に加入している
◆iDeCoの掛け金上限

◆iDeCoのメリット
- 節税になる(所得税控除)
- 利益に税金がかからない
- ほったらかしで良い
◆iDeCoのデメリット
- 原則60歳まで資産が引き出せない
- 購入できる商品が少ない
- 資産が減るリスクはある
iDeCoについて十分に理解していただけたと思います。
とても魅力的な制度ですので、お金に余裕があり、将来の資産形成をしたい方は是非検討ください。
また、『どのような方がiDeCoがお勧めなのか?』が一目で分かる記事も作成中ですので、もうしばらくお待ちください。
今後もお得な制度は十分に活用し、賢く資産運用をしていきましょう!
では、また!!
