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【5分で分かる】デノミネーションをわかりやすく解説|お金の価値が1/100に!?

デノミネーションを分かりやすく解説_アイキャッチ

 この記事がおすすめな人 
  • デノミネーションとは何か知りたい人
  • デノミネーションをする理由が知りたい人
  • 日本で行われたインフレ対策について知りたい人

『デノミネーション』

ほとんどの方が聞いたことのない言葉ではないでしょうか。

デノミネーションとは、通貨の呼称単位を切り下げることです。

例えば「今の10000円は明日から100円ね」ということが起こりえるということです。

嫁さま

え!!
100円均一で売っている商品が全て1円になるってこと!?
お得じゃん(笑)

りりまん

ほんとにそう?
給料も貯金も全部1/100になるんだよ?

まず安心して欲しいのですが、今の日本ですぐにデノミネーションが起こることはありません。

では「いつ」「どのような理由」でデノミネーションが起こるのか、を今回は解説していきたいと思います。

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りりまん

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「デノミネーション」とは

デノミネーション(denomination)とは冒頭でも記載しましたが、『通貨の呼称単位を切り下げること』です。

国の経済が著しくインフレを起こし、通貨単位が大きくなり過ぎた場合に経済活動に支障が及ばないように実施されます。

小規模なインフレの場合は問題ないですが、急激なインフレ(ハイパーインフレ)が起こってしまうと、紙幣の価値が急落し、経済が破綻してしまいます。

それの対策として「デノミネーション」は実施されます。

インフレ・デフレにおける詳しい内容は以下の記事で詳しく解説しています。

【簡単解説】インフレとデフレとは? 今の日本はどうなってるの?知ってるようで意外と知らない「インフレとデフレ」。本記事ではインフレとデフレについてメリットとデメリットをあげながら簡潔にまとめています。そして日本の現状とこれからについても記載しておりますので、是非ご覧ください。...

デノミネーションの具体的な方法

デノミネーションは具体的に以下の方法で実行されます。

  • STEP1
    お金(通貨)の単位を切り下げる
    お金の単価を「1/10」や「1/100」にした新しい紙幣を、流入量を制限しながら発行する
  • STEP2
    「新しい紙幣」と「古い紙幣」を交換(両替)させる
    交換(両替)できる期間を定め交換(両替)させる。
  • STEP3
    「古い紙幣」の使用を禁止する
    古い紙幣(今まで使っていた紙幣)の使用を禁止し、新しい紙幣だけと使えるようにする

要するに、国の経済に溢れすぎたお金を制限・制御するために行われる行為です。

ただ、通貨の単位を「1/10」や「1/100」にするだけではあまり効果はありません。

よく考えてみてください。

皆さんの貯金が100万円あったとして、それが「1/10」の10万円になったとします。

ただ、それに伴って物価も同じように「1/10」になります。

つまり、今まで1000円で買えてたものが100円で買えるようになっているということです。

このような状況であれば、いくら単位が変わっても生活に支障は出ません。

では、なぜ『デノミネーション』を行うのでしょうか?

次項では、デノミネーションをする理由を紹介していきます。

「デノミネーション」とは通貨の呼称単位を切り下げることを指しますが、通貨単位を変更すること(円→ドル等)を「リデノミネーション」と言います。

「デノミネーション」を行う3つの理由

デノミネーションを行う理由は以下の3つです。

  1. 市場に流通しているお金を減らすため
  2. 桁が多すぎると利便性が悪いため
  3. アングラマネーを捕捉するため

1つずつ説明していきます。

市場に流通しているお金を減らすため

デノミネーションとは急激なインフレを防止するための行為と説明しました。

インフレとは

需要と供給のバランスが『需要>供給』となる状況。

つまり、紙幣の価値が低下し市場に多くのお金が溢れる状態。

ただ、通貨の単位を減らすだけではインフレ対策にはなりません。

ポイントは両替時に、通貨の流通量を制限する部分にあります。

さらに、旧紙幣の利用を禁止すれば、市場に流通する紙幣はほぼ制御することができます。

例えば、極端な例ですが1日に「100万円までしか両替しません!」とした場合、世の中には1日に100万円ずつしか使えるお金が増えないことになります。

すると紙幣の価値は高まりますし、積極的にお金を使うことがなくなるでしょう。

つまり、デフレ(インフレの逆)の状況に近づくわけです。

もちろん、両替する上限はその時の経済状況を鑑みて決定するのですが、ある程度コントロールできることに変わりはありません。

これが、デノミネーションを行う理由の1つです。

桁が多すぎると利便性が悪いため

2つ目の理由の「桁が多すぎると利便性が悪い」はいたってシンプルです。

デノミネーションを実施する状況というのはインフレが起こっていることが前提です。

つまり、お金の価値が低くなっているので缶ジュース1本買うのに1万円や10万円が必要になっている状況です。

嫁さま

1缶1万円!!
そんなこと起こりえるの!?

りりまん

有名な事象で、過去に「ジンバブエ」という国でハイパーインフレが発生して『100兆ジンバブエドル≒30円』という状況になったことがあるよ

ここではお金の単位はひとまず置いておいて、純粋に買い物するのに大量の札束を持ち歩くのはめんどくさい。という感覚が分かれば良いです。

要するに「桁が多すぎてもあまり意味ないから減らそうね」ということです。

「1000000000円です」より
「1000円です」の方が分かりやすいですよね?

そうゆうことです。

アングラマネーを捕捉するため

デノミネーションを行う理由の最後は「アングラマネーの捕捉」です。

アングラマネーとは

脱税や密輸など非合法な経済活動で、税務当局が捕捉・把握できていないお金。

要するに、悪いことをして稼いだお金ということです。

デノミネーションを行う際は、新紙幣を発行し、旧紙幣は使用禁止にする、と「デノミネーションの具体的な方法」の際に説明しました。

そして、新紙幣を受け取る際は、政府(銀行)を経由する必要があるので、市場のあるお金の総量も把握できるのです。

つまり、アングラマネー等の国が捕捉・把握できていないお金も分かるようになるということです。

嫁さま

アングラマネーを捕捉するとどうなるの?

りりまん

そもそも国がお金(国債)を発行しているのに、把握していないお金ってなんだよって話だよね。

健全な経済活動するには不明確なお金はない方がうまくいくんだよ。

「デノミネーション」は日本でも実際に行われた?

日本では第二次世界大戦敗戦後の1946年(昭和21年)2月に「預金封鎖」「新円切替」を実施した過去があります。

これは、戦後復興期のインフレを抑制するために緊急措置として実施されたもので、デノミネーション同様通貨の流通をコントロールするものでした。

しかし、これがデノミネーション(通貨の呼称単位を切り下げること)かと言われると少しニュアンスは違います。

それを説明するには「預金封鎖」について触れる必要があるので、簡単に説明します。

預金封鎖とは

「預金封鎖」とは読んで字のごとく、銀行に預けているお金の、引き出し等を制限・禁止することです。

しかし、「預金封鎖」のみでは通貨の流通量を制限するには少し弱いです。

預けたら引き出せないのが分かっていると誰も預けなくなりますよね?

そこで、当時の日本は「新円切替(新紙幣と旧紙幣の交換)」と同時に「預金封鎖」を実行したのです。

つまり国は

「旧紙幣は新紙幣へ両替(交換)しないと使えなくなるよ?」と言いつつ

「両替(交換)するには銀行(政府)に預けてもらう必要があるけど、引き出しは制限するからね」

という行為を行ったということです。

嫁さま

え、どう頑張っても使えるお金に制限がかかるってこと?

りりまん

そうゆうことになるね、、、

デノミネーションと同じで、通貨の流通量を制限する行為ですが、通貨の呼称単位を切り下げることはありませんでした。

ただ、結果的に流通量が減っているので通貨の価値が上がり、単位は下がる傾向にあったかも知れません。

当時の日本の対応

先に紹介した「預金封鎖」と「新円切替」が実施されたのが、1946年2月16日です。

参考に措置例を下記に示します。

  • 旧紙幣は3月2日まで利用可能
  • 旧紙幣と新紙幣の交換は2月25日から3月7日までで交換限度は1人につき100円まで
  • それ以上の旧紙幣は預金として封鎖し、預金引き出しは1ヶ月につき世帯主300円、家族1人につき100円
  • 給料の支払いは1人につき500円まで

見ていただければ分かると思いますが、スケジュールが非常にタイトで制限も厳しいように感じます。

やはり戦争での敗戦に伴う財政ひっ迫は、戦争後の時代に大きなしわ寄せがあったということです。

りりまん

戦争は誰も幸せになれない悲しい行為だよ

まとめ:日本でもデノミネーションが起こる可能性はある

デノミネーションについてまとめます。

デノミネーションとは

  • 通貨の呼称単位を切り下げること

デノミネーションを行う理由

  • 市場に流通しているお金を減らすため
  • 桁が多すぎると利便性が悪いため
  • アングラマネーを捕捉するため

「デノミネーション」とはあまり聞いたことがない言葉だったと思いますが、私達日本人にとって無関係なものでもないというのが分かっていただけたと思います。

もし、今後日本で似たような事象に陥った時は「なにが起きていて」「なにをしないといけないのか」をしっかり把握できる知識が必要です。

そのためには、マネーリテラシーの向上が必須となります。

本ブログでは、お金の知識をまとめた記事を『お金の教科書』として公開していますので、参考にしていただけると幸いです。

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